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 タイトル  徹底抗戦
 説明  2009-03-05
 集英社
 堀江貴文
 カテゴリ  和書
株本カテゴリ
経営者(2) 特定企業(1)
起業(1) ビジネス(1)
経済(1)
 満足度平均  4.00  レビュー数:[ 2 ]人
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レビュー ライブドア事件から3年、ついに堀江氏本人から事件に言及する著作が出版されたのでさっそく読んでみました。
読めば読むほど、彼は既得権を持つ大きな権力に潰され、スケープゴートとして祭り上げられたという感が強くなってきます。
逮捕された容疑は粉飾決算でしたが、どう考えても実刑を科すような罪ではなく、やはり社会的なバイアスがかかっていたのだと思います。
地道に働きお金を貯めるのを美徳とする従来の日本人的価値観を持つ人にとって、著者がいくら本書で株取引などの自己正当性を訴えていても、出過ぎた杭が打たれたって話だけじゃないの?と一蹴されてしまうのではないでしょうか。
株は危ない、あるいは株で儲けた金より汗水垂らして稼いだ金のほうが尊いという偏見を持つ人が多いこの国では、アップルやグーグルのようなベンチャー企業が生まれないのはあたりまえなのかもしれないという危惧を感じました。

とくに興味深かったのが、SBIの北尾社長が強引に面会してきた話。
気鋭の青年実業家としてマスコミに祭り上げられていたホリエモンに接触し甘い汁吸おうとしていた連中が、逮捕されたとたん手のひら返すさまが露骨に暴露されています。
ボク個人は堀江氏擁護派でもなんでもないんですが、アンチホリエモンな方々にこのエピソードだけは是非知っていてもらいたいです。
満足度
株本
カテゴリ
経営者  起業  ビジネス  経済  
2009-04-10-03:25 ジョンメリ Amazonで見る  他のレビューを見る

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レビュー まず、彼は今回の一件に関し、反省していません。悪いことをしたと思っていないから。その主張は本文にちゃんと書かれており、検察の主張と真っ向からぶつかっております。

ライブドア事件については、元同僚である、宮内亮司氏や、会計士の田中慎一氏がそれぞれの観点で書籍を出しているので、そちらも併せて読むと三者三様っぷりが楽しめると思います。現在お二方とも収監されており、誰が悪いかと尋ねられれば全員悪いという判断がなされている状況ですが、堀江氏は現在最高裁上告中となっています。

さて本書に書かれていて目を引いたものに、堀江氏の拘置所暮らしの話があります。堀江氏が拘置所生活で一番つらかったことは何か。それは、孤独な時間が多く、人と話せないだそうです。金曜日取り調べが終わると土日は誰とも話すことができない。そんな生活が長く続き、精神的に弱るのを検察は待っているそうです。怖いですね。

危うく調書にサインしてしまいそうな場面や、精神安定剤を飲む場面も出てきます。気丈な堀江氏が弱る場面はなかなか想像しづらいものがあります。

未発表の事例(多分)として注目したのは、現国民新党代表の亀井静香氏との「選挙後のやり取り」。あの壮絶な郵政選挙の後、なんと後日談がありました。SBIの北尾氏ともフジテレビ、日本放送株の争いで表に出る前に繋がりがあったことが記されています。こんなこと書いて大丈夫なのか心配になりますが、読み手としては楽しめました。特に北尾社長の部分・・・。

堀江氏は今後どうするのかについて、この裁判が終わらないと何も考えられないと語っています。ファンもアンチも多い人ですから今後も注目されていくでしょう。本人の好きな宇宙事業や生命分野において多大な貢献が出来るよう頑張っていただきたいです。
満足度
株本
カテゴリ
経営者  特定企業  
2009-03-25-18:28 三空 Amazonで見る  他のレビューを見る
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