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 タイトル  アンディ・グローブ[上]―修羅場がつくった経営の巨人
 説明  2008-06-27
 ダイヤモンド社
 リチャード・S.テドロー
 カテゴリ  和書
株本カテゴリ
経営者(1) 特定企業(1)
起業(1) ビジネス(1)
経済(1)
 満足度平均  4.00  レビュー数:[ 1 ]人
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レビュー トレーダーの中には「巨万の富を稼いでやる」という野心が渦巻いている人が少なくないと思うけど、その上で「世界を変えてやる」という大志を持っている人がどれだけいるだろうか。

どっかのTV番組ではないが、金銭欲だけでは決していい仕事ができないw

アンドリュー・グローブほどの高いIQの持ち主であれば、トレーダーとしても難なく成功したと思うが、彼ならばその資本でさらにうえの世界を目指しているだろう。

日本でIT企業者というと、ヒルズに住んでチャラチャラしているというイメージがあるが、彼から受ける印象はそういった成金っぽさは一切なく質実剛健そのもの。

上巻下巻合わせて723ページにも及ぶ壮大な伝記を読んで、柄にもなく生きていくうえでの社会的貢献なんてことを考えさせられた。

今までやりたいほうだい好き勝手に生きてきて、いろんな国に行ったけど、そんなんじゃ本当に人生を謳歌しているとはいえないんだよね。

たとえ、BNF氏のように何百億稼いだって真の満足感は得られないのではないかと。

当然のことながら、アンドリュー・グローブはBNF氏を凌ぐ社会的に成功した大金持ちだが、羨ましいと思うのは、その功績と人徳によって多くの人に尊敬されていることだ。

彼の経営者としての才覚は、ナチスによるホロコーストの経験、地獄のような日々で目覚めたといわれるが、そのカリスマ性は、同じハンガリー出身の亡命者である稀代の投資家ジョージ・ソロスを凌ぐものがある。

本書はアンドリュー・グローブの人生に焦点が当てられたもので、インテルの経営スタイルを勉強するには、グローブ自身が↓の書籍を奨めている。

Christensen, C.M.(1997) The Innovator’s Dilemma When New technologies Cause Great Firms to Fail, Harvard Business School Press.(玉田俊平太監修,/伊豆原弓訳『イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』翔泳社,2001年)

梅田望夫氏も述べているが、本当に頭のいい人ってグローブのような人物を指すのだろう。
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2009-08-03-07:38 ジョンメリ Amazonで見る  他のレビューを見る
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